
香川大学 過去問補足情報
香川大学の過去問題を解く際に【ここも知ってほしい!!】という内容を掲載しました。皆さんの底上げを図ります。過去問演習書の紙面に掲載した補足資料と対応して学習を深めましょう。補足情報は随時更新します。
過去問題はこちら▶️(準備中)
はじめに
過去問を演習してみていかがでしたか。同じ問題が繰り返し出題されていることがわかり始めていることと思います。香川大学は大阪大学に次いで難しいと言われていますが、過去問をしっかりと学習すれば攻略は近いです。
編入試験において過去問演習が軽視されている現状に自分で気づき、ライバルと差をつけるために過去問題の演習を怠らないことをお勧めいたします。
補足資料
【2022年度入試】
生物問2(5)
形質細胞は核周明庭が特徴的な細胞です。以下の写真で赤く囲んだ場所がその部分になります。核周明庭はゴルジ体が発達して形成されたものになります。
問題の解答としてはゴルジ体の発達を答えれば良いですが、組織像と一緒に覚えておくと応用力が付きます。解答に核周明庭を入れるとアピールもできます。何事も不必要と思わず、差をつける解答作成を心がけましょう。

問2(7)追加解説
インフルエンザウイルスの構造は下図のようになります。
・エンベロープがある=「アルコール殺菌ができる」ことを示します。
コロナウイルスもエンベロープがあるためアルコールは効きますが、生牡蠣で有名なノロウイルスはエンベロープを持たないためアルコールは効かず次亜塩素酸などが用いられています。
・ヘマグルチニン(HA)=
・ノイラミニダーゼ(NA)=

補足問題
ウイルスにはアルコール殺菌できるものとできないものが存在する。それはなぜか。そして、現在流行しているSars-CoV2はアルコール殺菌できるのか否かも伏せて答えよ。
解答
【2021年度】
生物問4
杯細胞は粘液を大量に含むためHE染色で染色されず透明に抜けた細胞として確認されます。

※HE染色とは組織標本の染色として最も使用されているものであり、鹿児島大学も受験を考慮されている方であれば標本に親しくなっておく必要があります。香川大学では現在のところ形質細胞の組織的特徴の理由しか問われていない上、考えればわかる思考問題のため、そこまで対策が必要とは言えません。
【2020年度入試】
生物問1 補足問題
大腸菌と酵母は互いに単細胞生物であり、シャーレの中で容易に培養できるため実験動物として類似している。しかし、ヒトの生体内の反応を考慮する際、酵母の方が有用である。それはなぜか。
解答
酵母はヒトと同じ真核生物であるが、大腸菌は原核生物であるから。
生物問1 補足問題
細胞の死は、形態学的には、クロマチンの凝集と核の断片化をともなう( )、オートファゴソームが観察される( )、ならびに細胞の膨化と内容物の流出をともなう( )の3つに大別される。プログラム細胞死と呼ばれる発生過程で能動的に引き起こされる細胞死の多くは( )であり、特に( )の発生過程の解析から、分子機構の解析が進んだ。
高等動物においては、アポトーシスの実行過程でミトコンドリアが主要な役割を果たす。すなわち、Bakや( )はミトコンドリアにポアを形成することで、ミトコンドリア内部からの( )の流出を引き起こす。その結果、( )の多量体化と、それに引き続くカスパーゼ9前駆体の多量体化が誘導される。カスパーゼ9前駆体は、それ自身で弱いプロテアーゼ活性を持っており、多量体化が引き金となって活性型のカスパーゼ9が産生される。活性型となったカスパーゼ9は、( )を切断して活性型の( )に変え、( )が分解されてフリーになったCADにより( )が切断されて、細胞が死に至る。( )やBcl-xLの機能を阻害してアポトーシスのプログラムをスタートさせるBadやPumaなどの因子は、その構造上の特徴から( )分子と呼ばれる。
解答
【2019年度入試】
物理問1
条件1では大学受験レベルの斜面問題でした。一次通過するためにはここをまず完答する必要があります。最終合格をいただけたか否かを決めたのは条件2の斜面回転問題でした。回転運動は見ただけで諦める人が多いですが、実は簡単です。解答指針を確認しましょう。解答にはより詳細は示しましたので、そちらと共にご確認ください。
斜面回転問題の解答指針
①重心の運動方程式を立てる
②回転の運動方程式を立てる
③重心運動と回転運動をリンクさせる式を立てる
①:重心の運動方程式は高校レベルです。並進加速度を与えるのは力である、という意味でした。
②:回転の運動方程式は大学レベルです。回転加速度を与えるのは力のモーメントである、という意味でした。①と②では何と何が対応するか言えますか。このページを見て不安になった方は、お手元にある解答を見てパッと言えるようにしておきましょう。
③:重心運動と回転運動をつなぐ一つは速度vでした。vをうまく変形して①と②の橋渡しをしてやりましょう。
↓並進運動と回転運動の対応を今一度確認しておきましょう。↓

物理問1 補足問題
次の文章の( )に当てはまる数値を記入しなさい。
(1)
物体が、回転速度N=84 r/minで円運動をしている。この物体の、1秒間当たりの回転数は、[a]であり、この回転速度は、角速度ωになおすと[b]である。
(2)
この物体を静止している状態から、84 r/minの回転速度に5秒間で加速するときの角加速αは、[c]である。
解答
[a] 1.4 r/sec [b]8.80 rad/sec [c] 1.76 rad/sec2
疑問点のシェア
ここでは、ATLASを通して疑問に感じた点をシェアします。
文字で伝えきれない場合は動画等も利用し、皆さんの疑問点解決に寄与いたします。