コラム
愛媛大学

愛媛大学概要

「患者から学び、患者に還元する教育・研究・医療」を基本理念とし、一貫して患者から学ぶ真摯な姿勢と教育・研究・医療の成果を患者に還元する優れた能力を併せ持った医療人の育成をする大学である。地域医療のみならず、学生の海外研修も可能である。かつ、大学院講座を学部在学中に受講することができ、研究医を志す地盤が形成されている。

受験の特徴としては、兎にも角にも面接である。面接はパワーポイントを用いた完全プレゼン方式であり、筆記試験の点数は反映されない。つまり、筆記試験は最低点で合格したとしても、最終合格を決めるのはプレゼンの点数のみであるため、大逆転が可能である。筆記力だけでは合格を勝ち取れないため、筆記×プレゼン力が試されるトライアスロンであると考える。

◀︎教育理念▶︎
 医学部においては、医学・看護における専門的知識や優れた技術を授け、深く医学・看護学分野の学芸を教授研究するとともに、豊かな人間性、幅広い教養、高い倫理観を備えた医療人を育成することにより、最良の医療、保健、福祉を通して社会に貢献する。
 研究科においては、医学・看護学・医療に関する学術の理論および応用を教授・研究し、豊かな人間性と学識を備えた人材を育成すると共に、医学・看護学・医療の発展に貢献する。(引用元)

入試内容

◀︎物理学▶︎
 高校レベルの力学・熱力学・電磁気学のうち1題出題される。中でも力学が頻出であるため、時間がない方や物理初学者は力学に絞ることも考えなければならない。
☆抑えたい項目☆
①等加速度直線運動
②万有引力と等速円運動
(→円運動の運動方程式がなぜあの形なのか、ma=Fから一度導いておきましょう)
③コンデンサーの各種問題、開けたり閉めたり

◀︎数学▶︎
 物理学の代わりに数学が出題されることもある。2016,2017では大学レベルの微分方程式が出題されているが基本問題なため、微積はしっかりやっておいても他大学との併願上損はしない。
☆抑えたい項目☆
①微分積分
②微分方程式

◀︎生命科学▶︎
 2題出題される。生化学・免疫学を頻出とした実験考察問題がメインであり、日頃から考察力を鍛えておく必要がある。考察力を鍛えるためにはまず知識が必要である。知識を入れていく段階で、どのようにしてこのような知識体系が出来上がってきたのか、歴史的実験にもしっかりと耳を傾け、事実だけに目を向けすぎないことをお勧めする。
☆☆お勧め教材☆☆
東京大学生物、京都大学生物過去問

◀︎化学▶︎
 1題出題される。高校範囲は生命科学と絡むところ、つまりpHや酸・塩基、浸透圧、糖が頻出である。大学範囲はエントロピー、エンタルピー、ギブスエネルギーといった基本的な熱化学が出題されている。他の大学でも同様の出題形式であるため、医学部編入の化学としては標準問題である。演習量が得点力と直結しやすく、良問といえる。
☆抑えたい項目☆
①pHの計算
(→血液はpH7.4に厳密に制御されています)
②電離平衡
③浸透圧
(→浮腫の原因は浸透圧からきていることがあります)
④エントロピー(大学範囲)
⑤エンタルピー(大学範囲)
⑥ギブスエネルギー(大学範囲)

◀︎面接▶︎
 10分プレゼンテーション×20分質疑応答の計30分の勝負となる。自分の強みは何か、医師への志望はどこから来るのか、熱意と理論をしっかり組み込んだプレゼンテーションにしましょう。

◀︎英語▶︎
 TOEICでの出願に変更されました。

◀︎英語▶︎(過去情報)
 2題出題される。英字新聞からの出題と医系論文からそれぞれ1題ずつと安定している。大学入試と同様に、単語をしっかり覚えることがまず第一の対策である。その後は、一文一文をしっかり読める力、そして段落ごとにまとめあげる力をつけていこう。タイトルをつける問題もあるため、この文章把握がとにもかくにも大事である。解答量はとても多いが、構造を理解していれば解答にそこまで時間はかからないだろう。解くたびに、文章を読み直すのではなく、一度ゆっくり読み、確実に解く。遅読速解を心がけよう。早く読む必要はない。
☆☆お勧め教材☆☆
①Target1900
②医歯薬系入試によくでる英単語600

研究内容

・BirdViewの開発
などなど(調査中)

立地条件など

 県庁所在地である松山市の隣の東温市に医学部は存在している。郊外電車の駅が側にあるため、松山中心街までその郊外電車を用いれば一本で行くことが可能である。車が必要不可欠ではない大学という恵まれた環境である。

 四国4大学の中で最も進級しやすく、医師国家試験の合格率もトップレベルで高い。医師になるにもってこいの環境である。ただ、学部入試が再受験に厳しいため、自分自身が現役生徒の年齢差に苦しむ可能性はある。現役生再度はウェルカムムードなため自分の考え方次第でしょう。

FICお勧め勉強法

実験考察問題で差がついています。過去問と考察問題をしっかり演習し、差をつける側に回りましょう。

過去問演習

愛媛大学は上でも述べたように出題が割と安定しており、求められるレベルも過去問から見て取れる。そこで、過去問演習をまずしてほしい。
過去問演習はこちらから▶️現在準備中
過去問を解くにあたって見てほしい点▶️現在準備中

生命科学考察問題演習

東京大学・京都大学の生物過去問は良問の集合であり考察問題として優れている。また、大学受験で考察問題として出題される問題は、医学部編入受験生にとってはすでに知っている知識内容であることが多いため、どのようにしてこの知識が出来上がってきたのかの歴史的実験事実を知れる良い機会にもなる。時間に余裕がある方は是非トライしてほしい。