コラム
東海大学

入試概要(入学時期の変更、定員減少)

東海大学は1988年から学士編入学枠を作り、2005年度から年齢制限が撤廃され、学士のみならず、大学在学中・短期大学卒業者・高専修了者・専門学校修了者まで幅広い人材を募集しています。さらに2022年度入試からは編入試験が形態を変え、「特別選抜(展学のすすめ)」となり、1年次の4月時入学、そして定員が10名に減少しましたが、内容はほとんど変わらないものです。
試験内容に関しても英語・適性試験・面接の3つからなり、文理系を問わない編入試験体系となっています。
このように、幅広く受験者を募集していますが、入学年が1年次であるため6年間は通わなければならないことを気になる方もいらっしゃるかもしれません。ただし、1年受験が長引くよりも合格をいただいていた方が良いため、受験校の一つとして考慮して欲しいと思います。

2022年度入試では、226名が受験し、一次試験合格者は37名、内面接を合格し入学された方は10名です。

学費

東海大学は私立大学です。それ故、学費は「年600万」かかります。医学生は仕事をする時間はほぼありません。ではどのように工面するべきでしょうか。
以下3点を使用すればどんな方でも入学できます。医師として働く年数を増やすために私立も考慮しましょう。

①150万/年((返却義務なし)
 展学のすすめ合格者は、入学時点で150万給付が約束されています。2年次以降は、成績優秀者に150万/年が給付されます。

②約200万~300万/年(返却義務なし)
 多くの道府県、市区町村や田舎の病院で募集されている「地域医師確保の奨学金」を利用すれば、月々10万-30万を借りることができます。その後、指定病院で働くことで返却を免除されます。

③192万/年(返却義務有り)
 まだ二種奨学金を支払終えていない方も二種奨学金は満額借り入れできる場合が多いです。かなり金利の低い借金と捉えましょう。

行われている研究

東海大学では、学系や診療科という枠にとらわれずに研究ができる体制として「ユニット制」を採用しています。
代表的な研究はこちら
・血流下の血栓形成機序の解明
・ヒト複合形質の遺伝要因とその制御分子探索

立地

神奈川県にあり、東京へのアクセスも良いため人気校です。編入試験を受けられる方の中には、結婚しており東京近郊でなければならないと言う方も多くいらっしゃると思います。群馬、筑波、東京医科歯科そして東海大学の受験も検討していただけたらと思います。

試験内容

英語問題(90分、100点)

 昨年は全問マークシート形式です。問題は正誤問題や語句の挿入問題などが一般的なもの出題されます。

問題構成:大問5問(長文4問、医療語彙1問)

 東海大学の英語の問題レベルは一般受験より高いことは言うまでもありません。近年の構成としては、①A4程度の長文問題が大問2題、②英文で書かれた中高レベルの数学の問題が大問1題(4~5問)、③同義語や反意語、あるいは接頭詞や接尾詞やスペルミス等の語彙力を問う問題が大問一題(10問程度)です。

①長文の出題傾向
・NEW YORK TIMES
・SAN FRANCISCO EXAMINER
などの一般ジャーナル誌の中から出題されています。
内容は、「男性と女性でどちらの幸福度が高いか年齢別に比較した意識調査」や、「医療訴訟問題の現状と根本的原因」などの医療系の内容に関する記事が試験に出題されています。

②数学の問題(英文)
rectangle(長方形)や、perimeter(周囲の長さ)などの数学における基本の単語が要求されます。

③語彙問題
ネイティブの人しか分からないような単語同士の微妙な意味の差異を問う問題が多くなっています。

一般的な受験生であれば5割は普通に取れるないようです。入試時期の変更などによって易化してきていることを踏まえると、6割~7割が合格ラインになると予測されます。

一番の試験対策は、なるべく多くの年の過去問題に触れることがもっとも近道です。無料版全般に言えることですが、合格は過去問題がキーワードになります。

小論文(80分、100点)

800字以内の小論文が科されることが多いようです

現在調査中です。情報が入手でき次第更新します。

面接試験(30分+20分、240点)

東海大学医学部編入学試験の2次試験では、2回の個人面接が行われます。

面接1回目

面接官2名による個人面接です。聞かれることは毎年、同じようなことばかりですので、十分な準備が出来ます。

面接2回目

面接官4名による通称「プレゼン面接」です。
与えられた課題に対し20分間で自分の考えをまとめ、20分間で発表(10)と質疑応答(10)を行います。

以前までは「高齢化社会における医療はどうあるべきか、考えを述べよ」「国民皆保険制度について、考えを述べよ」といったようにテーマだけが提示されましたが、近年では資料が与えられ、それを読んで自分の考えを述べるものになりました。

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「デザインの力で “知らぬ間に”病気予防を」

医学部編入試験は過渡期にあります。あらゆる可能性を考えて準備するといいでしょう。

面接3回目

MMI(マルチプル・ミニ・インタビュー) 形式です。
これまでの編入試験にはなかった形式で、昨年度は2テーマ出題されました。
1題4分で面接官2名ずつ。
全員に同じテーマで「レポートの剽窃」と「成功確率の低い治療法」というMMIの王道テーマでした。

過去問演習

展学への進めの過去問解答を鋭意作成中です
しばらくお待ちください。